Friday, February 14, 2014

Answer to your question ①:漕ぎ方について



今日も関東は大雪ですね。ここ葉山前回ほどではないですがかなり雪が積もっています。

昨日はVO2MaxとATの測定をして頂きました。凄く参考になり今後のトレーニングをより効果的の行うことができそうです!


前回の投稿(速くなる為のアドバイス)から自分でもびっくりするほど沢山の方からメールを頂きました。その中でも漕ぎ方についての質問が多かったです。

そしてその中でも愛媛のSUPパドラー、Oさんからの質問が凄く良かったのでその質問の内容と答えをこのブログでも公開します!今後もいい質問がある度にこのようにブログで公開しようと思うので知りたい人は連絡ください。マニアックな質問も大歓迎です!

ここからはかなりマニアックになるので興味が無い方は。。。読まないでください。

Question:
① なぜ、Aフレームで漕ぐのか?ストロークを稼ぐためですか?その時のブレードの深さはどの位の深さが基本になるのですか?お辞儀をする様に漕ぐのはなぜですか?ブレードを深く入れるためですか?上半身全体を使うためですか?
② ブレードを入水するときに魚を刺すように、というのをよく聞きますが、上の手で刺すイメージですか?
③ 漕ぎ始める時の上の手はブレードを立てる様にシャフトを前方に押しながら、下の手を後方へ引く(漕ぐ)流れですか?
上の手の使い方がいまいち理解できません。引き手ばかり疲れてしまいます。
④ 漕ぐときに腰が乗るとはどういった事ですか?

----------------------------------------------------------------------
Answer:
① 漕ぐ時に肘を曲げたりのばしたりしてしまうと上の腕でパドルを押したり下の手でパドルを引くことになります。また曲げたりのばしたりすることによって腕の筋肉を使い疲労がたまりやすくなります。そして最終的には押したり引く動作によってしっかり水を掴んでいたとしても水を逃がしてしまいます。小さい筋肉を使ってる分「効率の悪い漕ぎ」になってしまいます。
Aフレームで漕ぐというのはこの無駄な動きを無くす為。A Frame= 腕が最初から最後まで曲がってない。腕が曲がらないということは無駄に引いたり押したりしていないので腕の筋肉の出力を減らし背筋、腹筋、足を使って漕げるようになります。「全身を使えるためです。」これらの筋肉は腕の筋肉よりも遥かに大きいので疲れず長い間漕げるようになります。
またA Frameを意識することによって変に腕を引いたり押したり出来ない分、水が掴めていれば逃がさず最後まで漕げるようになります。両腕をパドルの一部、歯車の一部だと考えるとわかりやすいかもしれません。両腕とシャフトは同じ役割を果たしています。曲がりすぎるシャフトは力が伝わらず水を逃がしてしまうのと同じで腕が曲がると水が逃げてしまいます。
上記を読んで考えればパドルをどれだけの深さにいれればいいか分かると思います。基本パドルは入水し水を掴んだらその場から動きません。ストロークの途中でパドルがキャッチした位置よりも深く入ってしまうということは掴んだ水が逃げているということになります。キャッチしたらその場から動かないのが理想の漕ぎになります。

② キャッチをする時に魚を刺すようにといいますがこれは一昔前アウトリガーカヌー界でもはやった教え方です。ただ①を読むと分かるようにパドルを「刺す」ということは上の腕を振り下げることになります。そして刺すという表現だと入水しても水を感じ憎く水を逃がしてしまいます。一番想像しやすいのは体をひねりパドルを前に持っていった時にパドルを上から刺すのでは無くパドルを横から静かに入水し水中に「置く」ことです。入水の時に音がしたりパドルを引いている時に音がなるということはパドルが水を逃がしている証拠です。ブレードを刺すと音は鳴りやすいのでパドルを音が鳴らないよう水の中に置く練習をするのをお勧めします。1分に6ストロークぐらいゆっくりのピッチでパドルを置き、力を入れず水を感じながらストロークするのを意識しましょう。

③ ①を読めばイメージがわくと思います。引手が疲れてしまうのは腕を使ってパドルを引こうとしているからです。

④ これは①②③が出来てやっと感じることだと思います。両腕を伸ばしA-frameを作り水をしっかり捕らえたら最後は全体重をパドルに乗っけます。ただこれを感じるためには「水への感覚」と「全身で漕ぐ感覚」を感じるのが必要です。SUPを漕いでいると腰を曲げて漕いでいる人を良くみると思います。このように漕いでいる人たちの動画を見ると漕げる人でも上半身を乗っけていますが腰が曲がっている為腰から下半身の体重が乗っかっていなくて後ろに残っています。これは漕ぐ上で凄いそんをしていることになります。

この体重を乗っける感覚を想像するにはパドルを「杖」だと思ってください。普通に腰を曲げて腕を使い杖を地面につく。それかバランスを前に崩し全体中を杖で支える。どっちが「杖」に大きい負担をかけれると思いますか?バランスを崩し全体中を支える方が大きい負荷をかけることできます。

これと同じで全体中をパドルに乗っけれると筋力だけでなく「体重」を使って漕げるようになります。

上記はかなりハイレベルのことなので理解するのに時間がかかるかもしれませんがやり続ければいずれわかるようになります。

----------------------------------------------------------------------

あくまでもこの解釈は僕個人の意見になります。僕自身も沢山の人から色々のことを学び自分なりに理解していることです。

もし葉山近辺に来れる方がいれば実際一緒に漕いだ方が的確なアドバイスを伝えやすいのでプライベートレッスンをお勧めします。OC-1とSUP両方可能です。

http://www.kokuasup.com

Paddle with Aloha,
Kenny

No comments:

Post a Comment