Wednesday, February 12, 2014

速くなる為のアドバイス



最近は北風が強く寒いですね。大雪の後も毎日北・北東の風が強く吹き今年の冬で一番練習をするのが辛い時期だなと感じます。

今シーズンから変えた練習メニューにも体が慣れてきて去年の今の時期と比べ走りがいい感じです。なによりもSUP, OC-1共に以前よりも漕ぎのテクニックがSecond Natureになってきています。(Second Nature= 自然、身に染みている)

今年になってからSUPを始めたせいか沢山の人にどうしたら速くなれるのか?速い板?いいパドル?それとも筋力と体力をつけること?と聞かれます。

僕もアウトリガーカヌーのコーチングを始めて4年ほど経ちますが色んな教え方を試してきました。SUPは始めてまだ一年経ちませんが同じパドルスポーツなので凄く似ています。

様々な教え方をしてきて一番大切だなと最近思うのは「水を感じること」と「テクニック」です。いくら体力や筋力があってもそれだけじゃ絶対息詰ります。逆に体力と筋力をつけることは時間さえあればそこまで難しいことではありません。それなりのトレーニングをすれば誰でも身に付きます。

ただ「水への感覚」や正しいテクニックを身につけることは凄く難しいけど一番大切です。

競泳やパドルスポーツの選手もそうですが一流の選手はそこまで頑張っているように見えません。ただ彼らは頑張っていないのでは無くしっかり水を感じ効率のいいテクニックが身に付いているからです。

水の感覚は教えようとしても中々難しいのが事実です。これは沢山漕ぐことで身に付きます。個人的にはアウトリガーカヌーで水の感覚を身につけるのに苦戦している人はSUPを漕いだ方がいいと思います。姿勢が立っていて全身で水を感じやすい分いい感覚を得ることができます。力でなく水を見方にすることが大切です。大河さんに教わりましたが人間水には絶対勝てないからです。

そして正しいテクニックを身につけるのに一番大切なのはいい指導と上手い人の漕ぎを見て盗むことです。速い選手の漕ぎをビデオで何百回も見てそれらの選手の漕ぎを研究しました。ただ漕ぎ全体を見るのではなくパドラーの視線、上の手の使い方、体の使い方、水の捉え方、など全てを研究します。盗んで真似することがどれだけできるかが速くなるための近道だと思います。

僕は高校までアメリカのユース代表などでサッカーをやっていたのでその時からビデオ研究をよくしていました。サッカーの試合を見る時も試合全体を見るのでなく自分のポジションの選手がボールを持っていない時にどういう動きをしているか、など細かく見る癖がありました。

盗む時の特徴はただ速い人の漕ぎを盗むのではなくあまり頑張っているように見えないのに速い人たちの漕ぎを盗むのをお勧めします。なぜかというと彼らは体力、筋力、運動能力だけでなく素晴らしいテクニックで漕いでいるからです。SUPのトップ選手は運動能力(Kai Lenny, Connor BaxterやEric Terrien)で漕いでいる選手と素晴らしいテクニックで漕ぐ人たち(Georges Cronsteadt, Travis GrantやDanny Ching)に分かれます。素晴らしいテクニックで漕いでいる彼らはカヌーのトップ選手なのでもう10年以上パドルを扱っています。漕ぎ方を見比べるとどれだけいいテクニックで漕いでいるかが分かります。
Connor

タヒチのカヌーチャンピオンGeorges Cronsteadt

盗むことが難しいと感じる人も多くいると思います。その場合はパドリングをしっかり分かっている人に指導してもらうことが大切です。個人的には運良くアウトリガーカヌーのテクニックも海外の速い選手と仲良くなり教えてもらうことができました。ただ速いパドラー=いい指導者というわけではありません。逆に多くの場合、速いパドラーは指導者に向いてないことが多いです。それは彼らは漕ぐことが身に付いているので口に表して説明することが苦手な場合が多いからです。海外でもこういう人は凄く表面的なことを言う人が多いです。(足で蹴るんだよとか、A-frameで漕ぐんだとかがよく出る例です。どうやって足で蹴るのか?なんでA Frameを理解することが大切です)

指導者は漕げるだけでなくコーチングを受けている人が分かりやすく説明できる方法で教えられることは凄く大切です。

SUPに関しては国内の選手もまだまだ伸びしろがあるなとつくづく感じます。(自分もその一人です)カヌーの選手が少ない分、正しい漕ぎ方に迷っている人も少なくないと思います。レースで結果を残したい人だけでなくクルージングや長い間怪我無く漕ぎたいのであれば効率いいテクニックで漕ぐことは凄く大切です。
Kokua SUPのフォームチェック

テクニックや漕ぎ方について相談のある方はFacebookのメッセージやemail (kennykaneko@gmail.com) に気軽に連絡ください。また、自分がやっているSUPのスクール、Kokua SUPではプライベートのコーチングもしているので正しい漕ぎを知りたい方はお問い合わせください。皆さんびっくりするぐらい漕ぎの感覚が変わると思いますよ。

Kokua Supのプライベートレッスン: http://www.kokuasup.com

Paddle with Aloha,
Kenny



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